コショウ、横浜から全国の食卓に  横浜港、輸入8年連続日本一

コショウは生産国によって味や見た目、香りに特徴があるという=横浜市中区の横浜税関

 横浜港は国内最大のコショウ輸入港─。そんな調査結果を今月、横浜税関がまとめた。コショウの輸入量と金額のいずれも、同港のシェアは昨年まで8年連続で日本一だったという。「スパイスの王様」の多くは、横浜経由で全国の家庭や飲食店に届いている。

 同税関によれば、全国の税関を通って輸入されるコショウの量は2010年以降、年間8千~1万トン弱とほぼ横ばいで推移。直近の21年は、前年比3.7%減の9079トンだった。

 港別のシェアをみると、横浜港は14年に3割を超えてトップに立ち、16年には5割を突破。その後も4割前後をキープし、「ライバル」の東京港や神戸港を抑えて8年連続で1位を守った。金額ベースでもほぼ同様のシェアを占め、14年から首位の座を維持している。

 コショウの輸入先はアジアが大半を占める。21年はマレーシアが最多で、インドネシア、ベトナム、インドが続いた。

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