広い範囲でぐずつく連休 台風接近で東日本の太平洋側を中心に大雨のおそれ 北日本も激しい雨に注意

23日(金)午前11時の雨雲の様子(ウェザーマップ)

 連休初日のきょう23日は全国的に曇りや雨で、激しい雨の降っている所がある。また、午前9時には室戸岬の南で台風15号が発生した。台風は今夜からあす24日にかけて西日本から東日本の太平洋側にかなり接近する見通し。西日本は今夜まで、東日本ではあすにかけて大雨になる所がありそうだ。 また、北日本も前線の影響で激しい雨や雷雨に注意が必要となる。

台風15号発生 今夜から西・東日本の太平洋側に接近

台風15号 午前9時現在の予想進路図(ウェザーマップ)

 きょう午前9時に室戸岬の南で台風15号が発生した。台風は今後も北上し、今夜からあすにかけて西日本から東日本の太平洋側にかなり接近する見込み。これに伴って、日本列島にはより湿った空気が流れ込み、午後も広い範囲で雨が続きそうだ。

23日(金)昼過ぎ~夜の降水量と発雷確率(ウェザーマップ)

 特に東海など東日本の太平洋側で雨雲が発達しやすく、雷を伴った非常に激しい雨が降って、大雨になるおそれがある。土砂災害や河川の増水、氾濫、低地の浸水、落雷、突風などに注意、警戒が必要だ。 

 台風が北上することで風も強まることが予想される。暴風が吹き荒れるような状況にはならない見通しだが、沿岸部を中心に強風や高波に注意が必要となる。

連休2日目は東・北日本で激しい雨や雷雨のおそれ

24日(土)午前5時と午後3時の雨と雲の予想(ウェザーマップ)

 あす24日は西日本では天気が回復し、朝から晴れる所が多くなりそうだ。 東日本は午前中が雨のピークで激しい雨や雷雨になる所があり、さらなる大雨に警戒が必要となる。ただ、午後になると、次第に雨雲は抜けていく見通し。

24日(土)午前7時の雨と雲の様子(ウェザーマップ)

 一方、北日本は前線が通過するため、日本海側では午前中、太平洋側では午後にかけてザッと雨が強まり、雷を伴う所もありそうだ。こちらも局地的には大雨になるおそれがあり、雨の降り方に注意が必要となる。

(気象予報士・多胡安那)

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