多彩な音色 秋の県都に響く 最後のおかやま国際音楽祭開幕

おかやま国際音楽祭の開幕を飾ったコンサート=イオンモール岡山

 秋の県都に多彩な音色を響かせる「おかやま国際音楽祭2022」(岡山市、実行委、公益財団法人・岡山文化芸術創造主催)が23日、開幕した。1994年に始まった音楽祭は今年が最終回。10月23日まで市中心部の広場や公園で市民、プロの演奏家らが約40の音楽イベントを繰り広げる。

 初日はオープニングコンサートがイオンモール岡山(同市北区下石井)であり、5組が演奏やパフォーマンスを披露。岡山フィルハーモニック管弦楽団ブラスアンサンブルの10人が1番手で登場し、人気ゲーム「ドラゴンクエスト」の楽曲やホルストの「木星」を奏でた。

 会場の約90席は開会前から埋まり、立ち見客が出るほどの盛況ぶり。曲が終わるたびに大きな拍手が送られた。同市北区の農業女性(72)は「演奏はもちろん、一つのことに打ち込む皆さんの姿も素晴らしい」と話した。

 24日は正午からJR岡山駅エキチカひろば、25日は午前11時から同駅東口広場で「音楽大好き市民が奏でるウェルカムコンサート」が開かれる。

 音楽祭は63年から続く「岡山市芸術祭」とともに再構築され、2023年度に新たな文化芸術イベントがスタートする。

 問い合わせは岡山文化芸術創造(086―224―1950)。

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