片山虎之助氏 岡山で「お礼の会」 次男報告「病床で頑張っている」

政財界関係者ら約400人が出席した片山氏の「お礼の会」

 初代総務相、自民党参院幹事長などを歴任し、7月の任期満了に伴い政界を引退した元参院議員の片山虎之助氏(87)=笠岡市出身=の「お礼の会」が23日、岡山市内のホテルで開かれた。

 昨年11月に東京都内で倒れた片山氏本人は出席できなかったが、県内外の政財界関係者ら約400人が集まった。発起人を代表し、後援会長として支えた岡山商工会議所元会頭の伊原木一衛氏が「本人がお礼を申し上げたいところだが、入院中のため家族からの感謝の気持ちを聞いてもらいたい」とあいさつした。

 次男で参院議員の大介氏が、意識混濁の状態が続く片山氏の近況を報告。「面会に行って耳元で声をかけると、目を開けるなど反応してくれる。病床で頑張っているので、これからも応援してほしい」と述べた。

 片山氏は旧自治省(現総務省)を経て参院選の岡山選挙区で連続3回、比例代表で2回の当選を重ねた。30年間の在任中、閣僚に加えて自民や日本維新の会の要職を務め、現職国会議員最高齢の重鎮として存在感を発揮してきた。

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