高梁・旧吹屋小 共生社会へ青い光 手話言語国際デー 山陽新聞本社も

青色にライトアップされた旧吹屋小の木造校舎

 国連が定めた「手話言語の国際デー」の23日、高梁市は共生社会実現と手話普及を訴えようと、同市成羽町吹屋の観光交流施設・旧吹屋小の木造校舎(岡山県重要文化財)を青色の光でライトアップした。初の試み。

 青色は、世界ろう連盟が1951年9月23日の設立以来、使用するシンボルカラー。午後6時半に点灯されると、青く染まった明治後期建築の校舎が暗闇に浮かび上がった。プール跡の親水公園では、幻想的な姿が水面に映し出された。

 同市は2017年3月、手話を言語の一つとして普及するため、市や市民、事業者の役割を定めた手話言語条例を県内自治体で初めて制定。福祉課は「音声と同様に手話が言語であるとの意識が広まるよう今後も取り組む」としている。

 この日は、同連盟の提唱で各地でライトアップを開催。岡山市内でも、趣旨に賛同した岡山放送(同市北区下石井)の呼びかけで同様の取り組みがあり、山陽新聞社本社ビル(同柳町)の壁面には国際デーの青いロゴマークが映し出された。

山陽新聞社本社ビルに映し出された「手話言語の国際デー」のロゴマーク

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