「核兵器がなくなるまで頑張り通すよ」水爆実験で被ばくした久保山愛吉さんの命日に追悼行事=焼津市・静岡県

9月23日はアメリカの水爆実験で犠牲となった第五福竜丸の元乗組員、久保山愛吉さんの68回目の命日です。地元・焼津市では久保山さんの追悼行事が開かれました。

1954年、アメリカが行ったビキニ環礁での水爆実験で被ばくした第五福竜丸の元乗組員、久保山愛吉さんが亡くなってから23日で68年です。久保山さんが眠る焼津市の弘徳院には核兵器のない平和な世界を願う人たちが集まりました。

例年実施される平和行進は新型コロナの影響で今回も中止となりましたが、参加者は久保山さんの墓前で手を合わせ冥福を祈りました。

<生後間もなく広島で被爆 石原洋輔さん(77)>

「これからは絶対に核兵器を使わせない。人間として当たり前のことなので、当たり前のことができる社会にしていきたい」

<父親が広島で被爆 磯部典子さん(71)>

「ロシアが核を使うぞという脅かしを止めないので毎日心が凍る。(久保山さんには)絶対に核兵器がなくなるまで頑張り通すよと言いたい」

「原水爆の犠牲者はわたしを最後にしてほしい」という言葉を遺した久保山さんを悼み、参加者は核兵器廃絶への思いを強めていました。

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