台風で浸水被害後に修復の収蔵品 川崎で絵画や漫画など60点展示

修復した収蔵品約60点を紹介している企画展=川崎市幸区のミューザ川崎シンフォニーホール

 2019年の台風19号(東日本台風)の影響で浸水被害を受け、その後に修復した川崎市市民ミュージアムの収蔵品の一部を紹介する企画展「被災から今、ふたたび」が、同市幸区のミューザ川崎シンフォニーホールで開かれている。著名作家の絵画や漫画、貴重な歴史資料など約60点を展示している。10月8日まで。

 被災当時、収蔵品約24万5600点が水に漬かった。同ミュージアムは外部団体の協力を得て修復作業を進め、約1万5千点の修復が済んだが、建物が使えないため休館が続いており、市は浸水リスクが低い場所への移転を検討している。

 会場には修復した収蔵品のほか、破損や汚れ、カビなどが目立つ修復前の状態を伝えるパネルも展示し、修復作業の経過が分かるようになっている。

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