「個人差あります」夏菜、新川優愛、白洲迅のクランクアップのコメントが到着

フジテレビ系連続ドラマ「個人差あります」(土曜午後11:40=東海テレビ制作。最終回は午後11:55)は本日9月24日放送・第8話で最終回。このほどクランクアップを迎えた主演の夏菜、新川優愛、白洲迅の3人からコメントが届いた。

本作は、日暮キノコ氏の漫画「個人差あり〼」(講談社「週刊モーニング」所載)を原作に、突如性別が変わってしまう“異性化”に翻弄(ほんろう)される夫婦を主人公に、夫婦や恋愛の多様な在り方を描くラブストーリー。サラリーマンの磯森晶(白洲)は、小説家の妻・苑子(新川)と2人暮らしで、幸せなはずだが、どこか冷めた夫婦生活を送っていた。ところがある日、瀕死の状態になったことをきっかけに、晶は女性(夏菜)になってしまう。それは、身体的性別が変わってしまう“異性化”だった――。

7月某日、一足先に撮影を終えた白洲には、スタッフから花束とともに惜しみない拍手が送られた。白洲は「とても“面白い”ドラマでした。もちろん2人1役は簡単ではなかったし、夫婦の在り方や、いろんな人間模様を表現するために、あれやこれや考えましたが、それが常に僕自身を面白がらせてくれる作品だったなと思います。あらためてお話を見てみると、想像以上に女・晶が自分として見えてきて、とてもいい驚きがありました。晶を共に演じたのが夏菜さんでよかったなと感じました」と語り、印象に残っているシーンについては「挙げるときりがないくらい濃いシーンばかりでしたが、晶と苑子の出会いのシーンは印象に残っています。お互い自分から連絡先を聞いたと思っている2人。真相はどうなのか分かりませんが、それってすてきなことですよね。最終話でも、2人の出会いについて触れるシーンがありますのでお楽しみに」とコメント。

一方、8月中旬にクランクアップとなった新川は「トリプル主演というのも初めてでしたし、こういった題材でいろんな愛の形が描かれているというストーリーもなかなか携われる機会はないので、とても新鮮な作品でした。“異性化”という設定で二人の夫(夏菜、白洲)とお芝居をするのも最初は戸惑いましたが(笑)、とても楽しかった。なかなか経験できない役をさせていただいたと思います」と振り返り、「濃厚で濃密な時間を皆さん過ごせました。こういうところで言うのは恥ずかしいですが、夏菜さん大好きです!」と2カ月強の撮影を共にした夏菜に、感謝の言葉を送った。加えて、「苑子はやっぱり最後まで晶が好きというところを見ていただけると思いますし、最終的に2人がどういった答えを出して進んでいくのかというところを見届けていただきたいです。ラストシーンがとても衝撃的なので、ぜひ最後まで楽しんでいただけたらうれしいです」とアピールした。

その数日後、夏菜のラストシーンが都内ロケ地で行われ、スタッフ総出で感動のオールアップとなった。夏菜は「今までいろんな役をやってきましたが、今回は久しぶりに役として生きている感覚、役と一緒に生き抜いた感じがします。魂を感じた役だったので、私の役者人生の中でも転機となる財産のような作品でした」と大切な作品となったことを口にし、「私生活では子どもも産まれたばかりで、正直、役者モードに入るのが難しく不安になることもありました。そしてやればやるほど難しい役で、考えれば考えるほど答えがない作品でしたが、現場のメンバーが本当に素晴らしくて救われたことも何度もありました。皆さんが私にいい影響を与えてくれ、とても集中して毎日を迎えることができたので、あらためてみんなで作品を作るという感覚を思い出しました」と感極まった様子を見せた。

最終回では、晶(夏菜)を思う気持ちを再確認した苑子は、女性との行為でもリバースする可能性があるならと、自ら経験を積むため、同性を相手にするプライベートサービスを利用し、カオル(音月桂)と出会う。カオルの心遣いに苑子は徐々に心を許していく。一方、晶はコスメの開発を進めるなか、自分が苑子に今まで何をしてきたのか、本当に苑子を分かっていたのかと自問自答する。そして、好きな人と一緒にいられることの尊さにあらためて気付いていく。最後に2人が出した答えは、果たして?

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