10月1日から全国販売する2022年度産の福井県ブランド米「いちほまれ」のテレビCMタレントに、俳優の鈴木福さん、誉(ほま)さん兄妹が決まり9月21日、東京・渋谷のイベントホールで発表会が開かれた。早速いちほまれを食べた鈴木さん兄妹は「甘くておいしい」と、今年の味にも太鼓判を押した。
いちほまれは誕生5周年で、CMタレントは五木ひろしさん、フィギュアスケート選手の本田望結さん、紗来さん姉妹に続く3代目。本年度のCMは草原のキッチンカーが舞台の15秒作品。福さんが、誉さんやそばにいるおじいさんに炊きたてのいちほまれでおにぎりを握り、「笑顔を結ぶ幸せごはん」とナレーションが入る。販売に合わせ県内のほか、販売が多い関東や中京、関西、沖縄などで11月まで放送する。
発表会では兄妹がCMと同じ衣装で登場し、杉本達治知事、JA県中央会の冨田勇一会長とトークを繰り広げた。兄妹は名前に福井の「福」、いちほまれの「誉」が入るとあって、福さんは「すごく縁を感じる。コロナ前に最後に家族旅行したのも福井。県立恐竜博物館に化石を発掘に行ったりと、大好きな場所」と笑顔。誉さんも「名前が一緒でとてもうれしい」と元気に話した。
⇒JALファーストクラス機内食にも採用された「いちほまれ」
杉本知事は集まった報道陣を前に「コシヒカリを生んだ福井県がそれを超えるコメとして作り出した。つやつやの白さと優しい甘さが売り」、冨田会長は「自然災害も多い中、おいしいいちほまれができた。全国に販路を拡大しブランドを確立したい」とアピールした。
トークセッション後は兄妹がお互いのために炊き立てのいちほまれでおにぎり作り。福井名産の油揚げや若狭牛のしぐれ煮、おぼろ昆布がおかずに用意され、一緒にほおばった福さんは「おにぎりもおかずも全部おいしい」と感激した様子だった。
県はほかにも、JR山手線にいちほまれのラッピング電車を走らせるなどしてPRに力を入れる。