ごぼうで「フロランタン」最優秀 くらしき作陽大 おやつコンテスト

最優秀賞に選ばれた「ごぼうチップスのフロランタン」

 くらしき作陽大(倉敷市玉島長尾)が野菜を主役にした“体に優しいおやつ”のレシピを募った「さくよう健康なおやつコンテスト」で、入賞レシピ13点が決まった。最優秀賞は、食物繊維豊富なゴボウを使った「ごぼうチップスのフロランタン」。特別賞の3点を含む全てのレシピは、同大のホームページで順次公開される。

 「ごぼう―」は香川県立高松南高(高松市)の高木真奈さんが考案した。アーモンドを使った欧州の伝統的な焼き菓子「フロランタン」を、薄切りにして揚げたゴボウチップスでアレンジしている。味はもちろん、食べ応えがあり満足感を得られる点などが特に評価されたという。

 次点で特別賞の「JA晴れの国岡山賞」は、年代別に3部門で各受賞レシピを選んだ。

 大学生・社会人部門は、同大の渡邉里奈子さんによる「トマトのパフェ」。トマトを用いたゼリーとヨーグルトムース、透明なクラッシュゼリーを重ね、見た目も味も爽やかな一品に仕上げている。

 中高生部門は、高松南高の溝渕凛さんが応募した「にんじんの米粉ケーキ さつまいもチップス―クリームを添えて」。すりおろしたニンジンや米粉を使ったパウンドケーキに、サツマイモのチップスと、同じくクリームをトッピングした。

 小学生部門は、北海道日高町立厚賀小の朝妻利華さんが作った「キュウリのシャーベット ハスカップジャムをそえて」を選考。キュウリをヨーグルトやリンゴと一緒にミキサーにかけ、冷やしてシャーベットにし、アクセントに北海道の特産果実・ハスカップのジャムを載せた。

 コンテストは、食を通じた生活習慣病予防をと、同大食文化学部の教員でつくるワーキンググループが2020年から開催。3回目の今回は全国から209点の応募があり、書類審査を通過した13点について8月下旬に教員や学生が実際に試作し、誰でも手軽に作れるかどうかも踏まえて上位賞を決めた。

 担当した網中雅仁教授は「野菜の風味を感じさせながら、デザートとしておいしく食べられるレシピが集まった。ぜひ家庭で作ってもらい、不足しがちな野菜に目を向ける機会にしてほしい」と呼びかけている。

 入賞は次の皆さん。(敬称略)

 若林穂実(銀河学院高)笹井一輝(高松南高)南侑里(同)山崎亜衣(東京都立農業高)小川諒也(岐阜県立恵那農業高)吉田愛(岡山南高)KFC商品開発部サークル(くらしき作陽大)レスパール藤ケ鳴和菓子工房(岡山市)柳井久子(同)

JA晴れの国岡山賞大学生・社会人部門の「トマトのパフェ」
JA晴れの国岡山賞中高生部門の「にんじんの米粉ケーキ さつまいもチップス―クリームを添えて」
JA晴れの国岡山賞小学生部門の「キュウリのシャーベット ハスカップジャムをそえて」
応募レシピを試作するくらしき作陽大の教員や学生=8月23日、同大

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