秦野市発展の礎となった「葉たばこ耕作」に携わった先人たちの情熱を後世に伝える同市最大の観光イベント「第75回秦野たばこ祭」が24日、市立本町小学校周辺を会場に3年ぶりに開幕した。25日まで。台風15号の影響で一部イベントが中止になったが、多くの人たちが久々の祭りを楽しんだ。
「原点回帰」と銘打って「火」をテーマにした演出を展開。高橋昌和市長の開会宣言でスタートし、はだのふるさと大使の元女子プロ野球選手・加藤優さん(27)らが通りを吹奏楽とパレードして盛り上げた。特設ステージでは、加藤さんが美声を披露して会場を沸かせた。
日が沈む中、同校では高さ約5メートルの火起こし器を左右から綱で引き合って点火するまでの時間を競う「ジャンボ火起こし綱引きコンテスト」が行われ、5チームが参加。太い綱を引いて火をおこしていく光景に、会場から拍手が送られた。
参加した小倉誠さん(50)は「みんなの声援がすごくて心の炎も燃え上がり、とても楽しかった」と興奮した様子だった。
25日は「たばこ音頭パレード」や、はだのふるさと大使で俳優の吉田栄作さんらのライブステージなどが予定されている。