富島高生「リユースのリユース」地元企業と連携

子供服や漫画などの商品が並ぶリユースショップで値段の付け直し作業をする高校生

 日向市・富島高(小川晴彦校長、535人)の2年生は、市内のリサイクルショップと連携し、地域貢献を目的にしたリユースショップ「3Rd(サード)」の運営を同市曽根町で始めた。同校の課題研究の一環で、生徒が接客や販促活動を実践しながら、リサイクルショップの売れ残り品や廃棄品を格安で販売する。店舗運営についても学び、利益を地域に還元するビジネスモデル構築を目指す。
 取り組んでいるのは同校商業科、会計科などの2年生34人と、リサイクルショップ運営会社「悟空」(同市、甲斐悟代表取締役)。
 同社はこれまで、売れ残った品をほぼ無償で業者に引き取ってもらっていたが、その品の中から再利用できそうなものを選び、値段を110~1650円に設定。同市曽根町の空き店舗を利用し、火、土曜に販売している。テナント費用などの経費は販売益からの捻出を目指し、さらに利益が残った場合は地域のための活用を計画している。
 オープンした13日は生徒7人が授業の一環として「出勤」。子供服やベビー用品、漫画、小物など多様な商品が並んだ店内で、同社社員からアドバイスを受けながら接客や値段の付け直し作業に追われた。
 会計科2年の奈須美空(みく)さん(16)は、「授業で学んだ仕入れや売り上げなどを実践できるので楽しみ。必要としている人に商品が届き、地域の活性化にもつながれば」。甲斐代表は「商業教育の実践の場として、地域貢献できる店になってほしい」と話していた。
 リユースショップの開店時間は火曜日が午前10~正午、土曜日が午前10時~午後4時。

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