「みんなが優しくなる世界に」 3500本のキャンドルに平和の願い込め 長崎・爆心地公園

「平和」「絆」などと書かれたキャンドルを見つめる親子=長崎市、爆心地公園

 世界平和の願いを込めたキャンドルに火をともし、原爆犠牲者に祈りをささげる「平和の灯」が24日夜、長崎市松山町の爆心地公園であった。県内外の子どもたちが作った約3500本のキャンドルが原爆落下中心地碑を囲み、園内は温かな平和の光に包まれた。
 市などでつくる実行委員会(鬼永武会長)が例年8月8日に開催していたが、平和について夏以降も考えてもらいたいと、国連が定める「核兵器の全面的廃絶のための国際デー(9月26日)」に合わせて開いた。
 ボランティア約200人がメッセージや絵が描かれたキャンドルに点灯し、子どもたちがハトなどの形の風船を空に放った。
 2年ぶりにコンサートも実施。訪れた市民らはハンドベルや合唱を楽しみ、原爆犠牲者に黙とうをささげた。
 市立仁田佐古小5年の武田燈真君(10)は「みんなが優しくなる世界になってほしい」と作ったキャンドルを見つめて話した。

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