マリナーズがルイス・カスティーヨと契約延長 5年1億800万ドル

日本時間9月25日、マリナーズは今季途中にレッズからトレードで獲得した先発右腕ルイス・カスティーヨとの契約延長を発表した。5年契約の総額は1億800万ドルと報じられており、カスティーヨが2027年シーズンに180イニング以上を投げた場合、年俸2500万ドルのオプションが自動的に行使され、6年1億3300万ドルの契約になるという。最初の3年間は全球団に対するトレード拒否権が与えられ、トミー・ジョン手術を受けた場合のオプションが設けられるなど、ユニークな契約内容となっている。

今回の5年契約で最もユニークな点は2028年に年俸500万ドルの球団オプションが用意されていることだ。ただし、このオプションはカスティーヨがトミー・ジョン手術を受け、2025~27年のどこかで130日以上欠場した場合のみ行使可能となっている。つまり、マリナーズは5年契約の期間中にカスティーヨが長期離脱した場合、追加の1年間を格安で得られるというわけだ。一種のセーフティネットと言えるだろう。

マリナーズのジェリー・ディポートGMは、チームが再建モードから勝負モードへ移行するにあたり、昨季のサイ・ヤング賞受賞者であるロビー・レイを5年1億1500万ドルで獲得。正遊撃手J・P・クロフォードとも5年契約で契約を延長し、有望株フリオ・ロドリゲスにも超大型の長期契約を与えた。そして、今年7月末には複数の有望株とのトレードでレッズからカスティーヨを獲得。そのカスティーヨとも長期契約を結び、球団史上初のワールドシリーズ制覇に向けて着実に戦力を整えている。

現在29歳のカスティーヨは、今季ここまで23試合に先発して139イニングを投げ、7勝6敗、防御率2.85、154奪三振と安定したパフォーマンス。今後もレイ、ローガン・ギルバート、ジョージ・カービーらとともに強力ローテーションの一角を担っていくことになった。複数の有望株を放出したトレードだっただけに、カスティーヨの保有可能期間が1年半から6年半に延びたことはマリナーズにとって朗報と言えそうだ。

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