佐野は今夏も暑かった…県内史上最高39.9度を記録

予想最高気温に「41度」が追加されたさのまる看板

 佐野は今夏も暑かった-。栃木県佐野市内では7月1日、県内観測史上最高となる39.9度を記録するなど厳しい暑さとなった。

 今年初めて35度を超える猛暑日が記録されたのは5月29日。この日の最高気温は35.2度に達し、群馬県高崎市とともに全国で最初の猛暑日となった。これ以降、佐野の猛暑日は計29日あり、今月1日時点で全国最多の日数となった。

 市役所入り口にあり、熱中症警戒を呼びかける「さのまる看板」で、表示する予想最高気温はこれまでなかった「41度」が登場するほどの暑さだった。

 熱中症の患者も急増。市によると、救急車などによる病院への搬送者数は8月末までで71人に上り、前年の38人を大きく上回った。

 市はホームページなどで、市民への熱中症予防など暑さ対策の呼びかけを強化。市役所や堀米町の市こどもの国の玄関にミストシャワーを設置したり、打ち水を行ったりした。

 市健康増進課の晝間英介(ひるまえいすけ)課長は「暑さに慣れていない6月下旬、突然、暑くなったのが印象的だった。過ごしやすい気候になってきたが油断しないでほしい」と話した。

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