横浜市中区のJR関内駅北口エリアに高さ約120メートルの高層複合ビルを再開発する構想に、三菱地所(東京都)が参画していることが25日、分かった。同社は隣接地区でも超高層ビルの再開発を計画中で、ともに2029年度の完成を目指す。両地区の動きと並行して周辺の車道を廃止し、駅前一帯に歩行者専用空間を整備する計画も判明。駅前の景色が一新され、回遊性が飛躍的に高まりそうだ。
再開発構想が浮上した関内駅前北口地区には、約80のテナントが入る商業施設「セルテ」と系列のオフィスビル、横浜酒販会館ビルなどが立地している。いずれも築年数の経過が目立つため、ビル所有者と地権者は昨年11月、再開発検討協議会を設立した。
関係者によると、同協議会は今年2月、土地活用の事業協力者として、三菱地と鹿島、スターツコーポレーション、フジタ(いずれも東京都)の4社で構成するグループを選定。今後の方向性について話し合いを重ねてきた。
現時点の構想では25年度に既存ビルの解体に着手。跡地に地上24階、地下1階建て、延べ床面積約3万4500平方メートルの高層複合ビルを再開発する。低層部に商業機能を設け、中高層部にはオフィスと高級賃貸住宅をほぼ半々の割合で構えるという。