9月26日は百人一首の撰者「藤原定家」の忌日【奈良県的今日は何の日】

9月26日は百人一首の撰者「藤原定家」の忌日【奈良県的今日は何の日】

藤原定家は、平安末期から鎌倉初期に活躍した歌人で、『小倉百人一首』や『新古今和歌集』の撰者としても知られています。1241年9月26日没。

「年も経ぬ いのるちぎりは初瀬山 尾上の鐘の よその夕暮れ」

これは、定家が奈良県桜井市にある長谷寺で詠んだとされる歌。初瀬山は、平安時代の人が恋の成就を祈願した長谷寺の観音様のこと。長い片思いの歌とも、長い恋愛が終わりを告げるときの歌とも解されていますが、いずれにせよ、悲しい恋の歌です。

長谷寺には、「定家の塚」と、定家の父で同じく歌人だった藤原俊成の「俊成の碑」が並んであります。その近くには『源氏物語』にもでてくる「二本の杉」もあり、あわせて見どころのひとつとなっています。

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