寝たきりや認知症の人に対応 カットやシャンプーの技術学ぶ 諫早で訪問理容セミナー

ベッド上でのシャンプーを実演する大桃さん=諫早市、高城会館

 寝たきりや認知症の人への髪のカットやシャンプーの技術を理容師に身に付けてもらおうと、訪問福祉理容セミナーが諫早市高城町の高城会館であった。
 超高齢化社会の到来に向けた需要増への対応などを目的に、県理容生活衛生同業組合(伊藤博昭理事長)が12年ぶりに開催。同市や大村市、島原半島地区の約100人が参加した。
 講師は、訪問福祉理容の全国規模のネットワークづくりに取り組む全国理容連合会(東京都)の大桃祐一さん。訪問時の接客態度や認知症の人への心得などを説明。寝たきりの人にも安心してもらえるような道具を紹介し、車いすの人へのカットなどを実演した。
 南島原市で理髪店を経営する中村秀一さん(61)は「ベッドの上でシャンプーをする技術などを間近に見ることができ、とても勉強になった。寝たきりの人なども増えてくると思うので、対応できるようにしていきたい」と話した。

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