松山の陸上競技場、現地存続申し入れ 「守る会」が長崎市に

松浦部長(左)に申し入れ書を手渡す佐藤会長(右)=長崎市役所

 長崎市の市民総合プールや陸上競技場など複数のスポーツ施設の再配置が計画されていることについて、陸上競技関係者でつくる「市営松山平和運動公園を守る会」(佐藤悟会長)は21日、競技場の400メートルトラックなどの現地存続を市に申し入れた。
 県が進める「長崎南北幹線道路」の整備ルートと一部重なるため、市は市民総合プールを陸上競技場跡に移す案などを検討。400メートルトラックなどの扱いは別に検討するとしている。
 佐藤会長が、田上富久市長宛ての申し入れ書を松浦文昭土木部長に提出した。陸上競技場は、400メートルトラックが中高生の部活動の拠点で、600メートルの外周路を利用する高齢者らを含めた交流の場にもなっていると指摘。年間で推計33万人近くが利用しており「市の検討委員会で私たちの声を直接聞き、慎重に時間をかけて議論、検討して」と求めた。松浦部長は「趣旨は理解した。1カ月以内に回答できるよう精査したい」と述べた。


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