〈動画あり〉月満夜の里神楽 子ども里神楽に拍手 桑取谷の文化継承

 第15回月満夜の里神楽が25日、上越市有間川の谷浜小体育館で開かれた。
 桑取谷に古くから伝わり、上越地域の神楽の源流となっている里神楽の伝承のため毎年行っている催しで、地元神職らで組織する桑谷里神楽伝承会(足利誠志会長)が主催。NPO法人かみえちご山里ファン倶楽部(石川正一理事長)が運営協力を行っている。
 昨年に続いて体育館を会場とし、里神楽11演目を舞い、奉納した。恒例となっている地元の子ども有志による舞は5演目あり、小学2年生から中学1年生まで6人が出演。大人顔負けの舞で、大きな拍手が送られた。

豊作への感謝を示す「幣帛」の舞。イベント史上最年少となる小学校2年生2人が担当

 豊作への感謝を示す「幣帛(へいはく)」を舞った三浦沙寛(さゆる)君(谷浜小2年)は「緊張したけど、最後までしっかりできた」と話した。

◇少年名立太鼓と交流イベントも
 神楽奉納と併せて、子ども里神楽と少年名立太鼓(名立区)との交流イベントが行われた。谷浜・桑取地区公民館が昨年から行っている取り組みで、今年は神楽奉納と同日に実施。休憩時間を利用して、里神楽の子どもたちが和太鼓をたたいたり、少年名立太鼓のメンバーが里神楽の道具に触れたりした。また、少年名立太鼓はイベント全体のオープニングを担当。力強い音を体育館に響かせた。

少年名立太鼓によるオープニング

 少年名立太鼓リーダーの細谷雄大君(宝田小6年)は「里神楽はすごい迫力。去年よりすごい。太鼓を体験してもらえてうれしかった」と話していた。

休憩時間に両地域の子どもたちが交流

◇神楽の動画

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