愛犬散歩しながら地域見守り パトロール隊出発式 大村

パレードで活動をPRする隊員ら=大村市松並2丁目

 大村市内の愛犬家が犬の散歩をしながら子どもや高齢者、地域の見守りに取り組む「大村わんわんパトロール隊」(德永光英代表)の出発式が25日、同市の松並2丁目公民館であった。
 同隊は旭が丘小校区青少年健全育成協議会が中心となり2007年に発足した。活動を市内全域に広げようと、本年度に活動内容をリニューアル。見守りの対象に高齢者を加えたほか、各小学校区に担当者を設け隊員の拡大を図る。
 同日現在、86人の飼い主と103匹が登録。活動時間は制限せず、普段の散歩の中で見守りや声かけに取り組む。市の「なんでんかんでんチャレンジ40助成金」を活用し、登録者には隊員章代わりのバッジとマナーバッグを配布する。
 出発式には園田裕史市長や遠藤雅敏大村署長らが出席。遠藤署長は「市内では犯罪発生件数は減少しているが、高齢者の行方不明や子どもへの声かけ事案が発生している。市内全域の活動ということで心強い」と期待を述べた。
 この後、参加者全員で同公民館一帯をパレード。德永代表は「いつもと変わらない散歩の中でできるボランティア。ぜひ気軽に参加してほしい」と話した。
 問い合わせは市ボランティアセンター(電0957.56.8663)。


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