三菱ふそう、EVトラックの電欠時の代替輸送費用補償で東京海上日動と契約

三菱ふそうトラック・バス株式会社(以下、MFTBC)は、東京海上日動火災保険株式会社(以下、東京海上日動)と保険契約を締結した。9月15日付のプレスリリースで明かしている。

同保険サービスでは、EVトラック向けの電池切れ(電欠)※時に代替輸送費用を補償する。電欠時の代替輸送費用の補償の提供は、乗用車向けも含めて国内初だ。

※同保険では、電池残量が10%以下となった場合と定義(プレスリリースより)

MFTBCは、電気小型トラック「eCanter」次世代モデルの発売を2023年春に予定している。さらに、同車両は、ダイムラー・トラック・ファイナンシャルサービス・アジア株式会社(以下、DTFSA)がフルカバーサービスのグリーンリース契約を提供する予定だ。今回の保険は、同契約に加入した緑ナンバーの事業用車両を対象としている。

補償は、電欠だけでなく、事故によって積載物の輸送が不可能となった場合も含まれる。その場合、ユーザーが「eCanter」によって本来運ぶはずだった積載物について、同保険が目的地までの代替輸送費用をカバーする。補償期間は車両のリース契約期間となり、年に1度まで、最大5万円が補償される。

また、同保険は、マーシュ ジャパン株式会社が保険代理店として、事故時のユーザーとの連絡や、保険金請求手続き等の各種サポートを行う。保険金は、東京海上日動からユーザーに支払われる。

なお、MFTBCは、包括的ソリューションプログラム「FUSO eモビリティソリューションズ」の展開を進めている。同プログラムは、EVトラックを使う上で必要不可欠な周辺要素を知見と経験でサポートし、ユーザーのEVシフトを支援するものだ。今回の保険も、同プログラムの一部となっている。

さらに、MFTBCは今後、「FUSO eモビリティソリューションズ」をさらに充実させ、ユーザーのEVシフトの支援、ひいては社会全体のeモビリティの普及促進に貢献すると述べている。

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