断水続く静岡市に倉敷市が給水車 2台6人派遣 西日本豪雨の恩返し

伊東市長(右)から激励を受ける職員

 倉敷市は26日、記録的な豪雨の影響で断水が続く静岡市に給水車2台と職員6人を派遣した。復旧が見込まれる今月末ごろまで現地で活動する。

 西日本豪雨の際に同市から毛布や非常食が届けられた恩に報いようと、倉敷市が申し出た。給水車に加えて非常用パック(容量6リットル)約600個も運搬し、静岡市内に設けられた給水所でパックに水を入れて配る予定。積載分が無くなった後も現地の配水池で水をくみ、作業を繰り返す。断水が長引けば追加の支援も検討する。

 倉敷市役所で出発式があり、伊東香織市長が「感謝の気持ちを込め、静岡市民のために頑張ってほしい」と激励。水道建設課の藤原基司課長補佐が「災害対応の経験やノウハウを生かしてお役に立ちたい」と述べた。

 倉敷市によると、台風15号などによる大雨で、静岡市では数万世帯で断水が続いているという。

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