若手農業者3人に「矢野賞」 レンコン栽培の高橋さんら

(写真左から)高橋さん、徳山さん、馬場さん

 岡山県内で農業振興や農村の活性化に貢献している若手農業者に贈る「矢野賞」(公益財団法人矢野恒太記念会主催)の2022年度受賞者が26日発表され、高橋幹雄さん(39)=倉敷市、徳山彰さん(37)=井原市、馬場克典さん(40)=真庭市=の3人が選ばれた。

 高橋さんは13年から地元特産のレンコンを栽培し、環境に配慮した営農で国のエコファーマー認定を県内のレンコン農家として初めて取得。メディアを通じたPRで産地のブランド化にも取り組む。

 酪農を営む徳山さんは搾乳ロボットを導入して省力化を図るとともに、データに基づく生産管理を実践。地元小中学生を対象にした食農教育の推進、搾乳ロボットの普及などにも取り組んでいる。

 馬場さんは13年にブドウの専業農家となり、複数品種の組み合わせを工夫するなどし、地域トップクラスの栽培面積を実現。就農アドバイザーとして新規就農者の受け入れにも尽力している。

 矢野賞は第一生命保険の創立者で岡山市出身の矢野恒太氏(1866~1951年)の功績を顕彰するため54年に創設。贈呈式は10月21日に東京都内である。受賞者は今回を含めて227人となった。

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