日本代表、エクアドル戦で「テストされるべき」4名の選手

森保一監督率いる日本代表は9月27日、エクアドルとのテストマッチに臨む。

2-0で勝利した23日のアメリカ戦とともに、26人に絞り込む上で最後の判断材料となる一戦。ワールドカップ直前の11月17日にカナダとの親善試合が組まれたとはいえ、チーム作りにおいても重要な試合となる。

そんなエクアドル戦で「テストされるべき選手」を4名ピックアップしてみた。

なお、4試合を戦った6月シリーズを加味すると、ほとんどの選手の“査定”は済んでいると考えられる。よってその上でこのタイミングで試されるべき選手を挙げる。

瀬古歩夢

まずはやはりこの選手。ワールドカップ2ヶ月前にしてA代表へ初招集された瀬古歩夢だ。

2019年のU-20ワールドカップでは世界の舞台でポテンシャルの高さを見せつけ、将来を嘱望されていたセンターバック。

東京五輪ではバックアップメンバーからメンバー入りを果たしたものの、出場はなし。ただ、東京五輪世代で一番下の2000年生まれであった点も考慮する必要がある。

所属するスイス1部のグラスホッパーでは開幕から全8試合に先発出場。2ヶ月後の板倉滉のコンディションが読めないだけに、この22歳が日本代表に何をもたらせるか実戦で見ておく必要がある。

旗手怜央

疲労もあってか6月シリーズの招集が見送られた旗手怜央。

今シーズンはセルティックで輝きを取り戻し、世界最高峰チャンピオンズリーグの舞台でも高いパフォーマンスを見せている。

セルティックではキャプテンのカラム・マグレガーと中盤で組むことが多いが、日本代表では東京五輪での起用法を見ても一つ前が主戦場となるだろう。

特に五輪で先発することが多かった左サイドは、現在の日本代表において固まっていないポジションの一つ。

東京五輪でも旗手の左サイドは機能性が素晴らしかっただけに、カタールの地での短期決戦を全速力でタフに駆け抜けるために組み込みたい選手だ。

相馬勇紀

もともと9月シリーズは本大会と同じ26人のメンバーが招集される予定だった。

そういうこともあってか、背番号27番以降は相馬勇紀、伊藤洋輝、町野修斗、谷晃生と当落線上とみられる選手たちが固まっている。

このうち、28番の伊藤洋輝と29番の町野修斗がアメリカ戦で後半から出場。となれば、27番をつけるE-1選手権MVPの相馬勇紀にも出場機会が与えられるべきだろう。

伊東純也や三笘薫に今後何かしらのアクシデントが発生した時、東京五輪でも左右の矢として活躍した快速ウィンガーの存在価値は一気に高まる。

南野拓実

今夏リヴァプールから移籍したモナコで苦戦を強いられている南野拓実。

特にサイドで使われた試合はなかなか持ち味を発揮できず、サポーターからも批判の声が尽きない。日本代表でも6月シリーズで左サイドでのプレーは限界が見えている。

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森保ジャパンで大迫勇也と並ぶ最多の17ゴールを記録しているように、南野最大の武器である得点感覚はやはりゴールに近いポジションでこそ発揮される。

鎌田大地の好調により4-2-3-1への回帰が進む今だからこそ、強度の上でも申し分がない「中央の南野」を改めて試すタイミングだと言える。

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