<レスリング>【2022年世界選手権・レビュー(1)】男子グレコローマン55kg級/優勝選手・表彰式・闘いのあと

 

(2022年9月10~18日、セルビア・ベオグラード)


【男グレコローマン55kg級・優勝】
エルダニズ・アジズリ(Azizli, Eldaniz=アゼルバイジャン)

 1992年4月20日生まれ、30歳。8歳からレスリングを始める。カデット(現U17)時代に3年連続で欧州王者に輝き、2010年世界ジュニア選手権でも優勝。翌年からシニアで闘い、ワールドカップの同国代表として闘う。2012年に2度目の世界ジュニア選手権優勝。2015年にはU23欧州選手権3位などの成績を残したが、学問に集中するためマットを離れた。

 2018年にカムバック。2年間のブランクがありながら、新設された55kg級で欧州選手権と世界選手権で優勝。2019年も欧州と世界で、ともに3位。体重が少なかったからか、60kg級での東京オリンピック出場は目指さなかったもよう。2020年欧州選手権、2021年欧州&世界選手権でいずれも3位のあと、今年3月の欧州選手権で2019年世界選手権優勝のヌグザリ・ツルツミア(ジョージア)を破って優勝。

 8月のイスラム競技会で優勝したあと、世界選手権では決勝で再びツルツミアを破り、2度目の世界一に輝いた。4試合すべてで無失点のテクニカルフォール勝ちという内容だった。

 ■エルダニズ・アジズリの話「私は2018年の世界チャンピオンですが、ジョージアのレスラー(ツルツミア)は2019年の世界チャンピオンです。素晴らしい試合ができたことに感謝します。(ツルツミアには9連勝しているそうだが)勝負の世界は何が起こるか分かりません。幸いにも、出場した大会すべてでメダルを取ってきましたが、いつも勝てるわけではないのです」(UWWサイトより)

《1回戦~決勝の成績》resultトーナメント表
決 勝 ○[Tフォール、2:05=9-0]Tsurtsumia, Nugzari(ジョージア)
準決勝 ○[Tフォール、1:44=9-0]Nowry, Max Emiliano(米国)
3回戦 ○[Tフォール、3:46=9-0]塩谷優(日本)
2回戦 ○[Tフォール、1:31=8-0]Freni, Giovanni(イタリア)
1回戦  BYE


【表彰式】

[2]Tsurtsumia, Nugzari(ジョージア)
[3]Ortikboev, Jasurbek(ウズベキスタン)
[3]塩谷優(日本)


【決勝・動画】
Azizli, Eldaniz(アゼルバイジャン)○[Tフォール、2:05=9-0]●Nugzari TSURTSUMIA(ジョージア)

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