NY外為市場=ポンド/ドル最安値、英経済対策巡る懸念で

[ニューヨーク 26日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、英ポンドが対ドルで過去最安値を記録。英政府が先週発表したの経済対策が財政に打撃を与えるという懸念が引き続きポンドを圧迫した。

クワーテング英財務相は23日、大規模な減税と大幅な借り入れ増額を発表。これを受け金融市場には動揺が広がった。

ポンドはアジア時間に最大4.9%急落し、過去最安値の1.0327ドルを付けた。23日にも3.6%下落していた。

ポンドはその後、オーバーナイト取引での下げをおおむね取り戻したものの、イングランド銀行(英中央銀行、BOE)のベイリー総裁の発言が中銀による介入を想定していた向きの失望感を誘い、ポンドは再び下げに転じた。

ベイリー総裁は2%のインフレ目標を達成するために必要であれば「躊躇なく」金利を引き上げるとした上で、資産価格の急激な動きを受けて金融市場を「非常に注意深く」見ていると語った。

終盤の取引で、ポンド/ドルは1.5%安の1.069ドル。

シティ・インデックスのシニア金融市場アナリスト、フィオナ・シンコッタ氏はポンドの動きについて「市場の反応は投資家が英政府のアプローチに信認を失っている状況を示した。新興国通貨の一角と同様のボラティリティーが見られた」と指摘。「緊急介入が実施されなければ、英中銀は11月の会合で積極的な利上げを余儀なくされる可能性が高い」と述べた。

ユーロ/ドルも20年ぶり安値となる0.9528ドルを付けた。終盤は0.81%安で推移した。

主要通貨に対するドル指数は0.804%高の114.05。一時2002年5月以来の高値となる114.58を付けた。

ドル/円は0.84%高の144.585円と、先週付けた24年ぶり高値の145.90円に迫った。

日銀の黒田東彦総裁は26日、為替の急速な変動が日本経済に与える影響に懸念を示した上で、政府・日銀による22日の介入は「適切であった」と評価。市場から円資金を短期的に吸収する円買い介入と、円の供給を増やす金融緩和は矛盾しないとの認識も示した。

中国人民銀行(中央銀行)はこの日、元安抑制策の導入を発表したものの、人民元は下落。オフショア人民元は1ドル=7.1728元と、20年5月以来の安値に下落。オンショア人民元も7.1690元と28カ月ぶりの安値を付けた。

リスクに敏感な豪ドルは米ドルに対し一時20年5月以来の安値となる0.6438米ドルを付けた。その後は1.02%安で推移した。

ドル/円 NY終値 144.75/144.77

始値 144.26

高値 144.78

安値 143.80

ユーロ/ドル NY終値 0.9606/0.9609

始値 0.9641

高値 0.9689

安値 0.9601

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