国葬へ参加「弔意表したい」 沖縄市長と座間味村長

 27日に開かれる安倍晋三元首相の国葬に、全国市長会を通じて参加案内があった県市長会の桑江朝千夫会長(沖縄市長)と、県町村会の宮里哲会長(座間味村長)は出席を予定している。
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 桑江市長は「安倍元首相は那覇空港第2滑走路建設の工期を短縮して進めたり、2021年度までの沖縄振興予算3千億円台を確保したり、沖縄振興に力を入れてもらった。招待いただいたのでぜひ参加し、弔意を表したい」と説明した。

 玉城デニー知事が参加を見送ることについては「知事本人の判断」としつつ「失業率の改善や有効求人倍率が1を超えるなど、沖縄の発展に尽力してもらった結果もある。そこには感謝し、政治的な立場を超えて参列することもできるのではないか」と話した。

 宮里村長は「町村会長の立場で出席する。国葬についてはさまざまな議論はあるが、政府が閣議決定をしたことや、首相在任中、沖縄振興や離島振興に貢献した方なので、出席して敬意を表したい」と語った。

 玉城知事の欠席については「基地問題や振興策などで問題があったとしても、国葬に参加して、敬意を表すべきではないか」と述べた。

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