【静岡断水】「みんなが力を合わせて乗り越えられないことない」紗栄子さんや鈴木啓太さんらが飲料水を配布 断水続く静岡市清水区

台風15号による記録的大雨の影響で、断水がいまだに続く静岡市清水区では9月26日、水などの支援物資を届けようとタレントやアスリートが駆け付けました。

静岡市清水区三保の東海大静岡翔洋高校では26日夜、ドライブスルー形式で大量の飲料水が市民に配られました。やってくる車を誘導していたのは、タレントの紗栄子さん(35)です。

やってくる車を自ら誘導する紗栄子さんー26日撮影 静岡市清水区

紗栄子さんは3年前から被災地支援などを行う団体を立ち上げていて、静岡市内の人などから支援を求める声が相次ぎ、協力することを決めたということです。

<紗栄子さん>

「行政が追い付いていない中で、民間の私たちがスピード感をもって対応していく大切さは感じています」

この支援を企画したのは静岡県内の企業です。同校で物資の配布を検討していたところ、SNSを通じて支援の輪が広まったということです。

<卒業生で支援を企画した其田一生mocoas社長>

「多くの人に被害を知ってもらいたいという思いと、少しでも被災地の人たちの力になれないかと動き出した」

高校生や大学生らも配布活動に協力したー26日撮影 静岡市清水区

26日の水の配布では、男子プロバスケ・ベルテックス静岡の選手や東海大静岡翔洋高校OBで元サッカー日本代表の鈴木啓太さん(41)やK-1ファイターの愛鷹亮選手(32)も参加しました。

<サッカー元日本代表 鈴木啓太さん>

「実家も断水している。清水は自分を育ててもらった故郷なので心が痛い。みんなが力を合わせて乗り越えられないことはないと思う。早い復旧を願っている」

<K-1ファイター愛鷹亮さん>

「みんなの表情を見ると不安なんだなっていうのをすごい伝わってくる。自分たちみたいな若い人が率先して、市や県任せじゃなく地元でやるのが凄い大事と感じる」

<支援を受けた人は>

「すごく助かる。トイレに水がかかってしまうので嬉しい」

「感謝感謝です。本当にありがたい」

紗栄子さんはまだまだ支援の輪は広がると期待を寄せます。

<紗栄子さん>

「孤独だったり、不安に思われる方もたくさんいると思うが、(清水の現状を)全国の多くの人に知ってもらえれば、協力の輪は広がっていくと思う。どうか頑張ってほしいと思います」

支援物資を運ぶ鈴木啓太さん(写真左)ー26日撮影 静岡市清水区

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