電池交換費用で新車が買える!?新エネ車が直面する難題―中国メディア

2022年9月25日、中国メディアの経済観察報は、省エネで維持費が安いという位置付けにあるはずの新エネルギー車の修理費用が「新車並み」である現状について報じた。

記事は、「納車から8カ月が経った今月、駐車しようとした際にうっかり車を穴にはめてしまい、電池パック全体の交換が必要になったのだが、見積額が9万3000元(約187万円)だった」という消費者の話を紹介。9万3000元はもう少し出せば新エネ車の新車が買えてしまうほど高額であり、このような嘆きの声が消費者から多く聞かれているとした。

その上で、新エネ車の修理費用が「新車並み」になる要因としてまず、電池自体のコストが完成車全体の40〜60%を占めるほど高い上、原材料の供給不足によって電池の価格が高騰している点を挙げ、2021年初めには1トン当たり5万元(約100万円)だった電池用炭酸リチウムの平均価格が今年1〜3月には50万元(約1000万円)を突破したと伝えた。

また、動力用電池の構造、そして電池とシャーシが一体化した構造により、シャーシが破損した際に電池も破損する可能性が高くなるだけでなく、電池自体が破損していなくても電池ユニット全体を交換しなければならないケースが多々生じていると指摘した。

記事はさらに、破損によって車両の価値が大きく下がることもあって、新エネ車の保険料が化石燃料車よりも高く設定されている上、保険料の値上げが相次いでいると紹介。新エネ車の機能性がますます向上し、レーザーレーダーなど高額な新しい部品が次々と採用されるようになる中で、部品が破損した時の修理、交換費用もますます高額になっており、新エネ車のアフターサービス問題を解決するには長い道のりが必要だと評している。(翻訳・編集/川尻)

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