長崎ヴェルカ、10月1日に熊本で初陣 新戦力加え「ネクストレベル」へ 30日にB2開幕

シーズン開幕に向けて調整を続けるヴェルカの選手たち=佐世保市、長崎ヴェルカクラブハウス内の体育館

 プロバスケットボール男子のBリーグ2部(B2)2022~23年シーズンは30日に開幕する。昨季、3部(B3)を参入1年目で制してB2に昇格した長崎ヴェルカは10月1、2日、アウェーで熊本との2連戦に臨む。
 ヴェルカは昨季、45勝3敗という圧倒的な強さを披露。B3史上最高勝率となる93.75%で優勝した。ハード(一生懸命)、アグレッシブ(積極的)、スピーディー(速い)、イノベーティブ(革新的)、トゥゲザー(一体感)の頭文字を取ったクラブ理念「HASIT」(ハズイット)を掲げ、チアリーディングを含めた演出面などでも格の違いを見せつけた。
 昨季、ゼネラルマネジャー(GM)兼監督としてチームの礎を築いた伊藤拓摩氏(40)が、今季はGMに専念。アソシエイトコーチだった前田健滋朗氏(31)が新監督に就任した。若き指揮官の下、再び参入1年目で優勝と1部(B1)昇格を狙っていく。
 オフシーズンは身長204センチの元スペイン代表パブロ・アギラールをはじめ、日本人で202センチのウィタカケンタ、オーストラリア出身で188センチのジョーダン・ヘディングの3人を獲得した。ガードのヘディングは国籍がフィリピンでアジア特別枠選手。コートに立てる外国人選手は2人までだが、ヘディングは特別枠のため一緒にプレーできるのが強みだ。
 今月10日のB1滋賀とのプレシーズンマッチは、新戦力の活躍もあって格上クラブに91-73で快勝。その後、コロナ禍によるホームでのプレシーズンマッチ中止や活動休止もあったが、全体練習が再開すると、試合形式で激しいプレーを続けながら、持ち味の強度の高さ、展開の速さに磨きを掛けている。
 アウェー熊本戦後の10月8、9日は、長崎市の県立総合体育館で香川とのホーム開幕戦に臨む。前田監督は「1試合1試合しっかり準備して、いい試合をする。その積み重ねが(レギュラーシーズン)60試合終わってからいい形につながってくる」と意気込んでいる。


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