きょう国葬、富士見市と志木市で半旗掲揚 さいたま市長出席、共産党が抗議「半旗掲揚と出席を中止して」

(左から)富士見市役所と志木市役所

 埼玉県富士見市と志木市は26日、安倍晋三元首相の国葬が行われる27日に本庁舎だけで半旗を掲揚することを決めた。学校をはじめ公共施設については、半旗の掲揚や黙とうなどの弔意を求めることはしないという。

 本庁舎だけの半旗掲揚について、富士見市秘書広報課は「国葬儀の決定を鑑みて庁舎のみの半旗の掲揚を決定した」とし、志木市政策推進課は「国の決定に対して哀悼の意を表明するため」と理由を説明している。

■国葬の半旗掲揚、さいたま市長出席に抗議 共産さいたま市議団

 共産党さいたま市議団(鳥海敏行団長)は26日、安倍晋三元首相の国葬が実施される27日に、市が本庁舎など10カ所での半旗掲揚と清水勇人市長の国葬出席について、清水市長宛てに抗議文を提出した。

 抗議文では「国民的な合意もなく、法的根拠もあいまい」「半旗を掲揚するという形で弔意表明を行うことは、憲法19条の思想・信条の自由の保障に抵触する」などと指摘し、半旗掲揚と市長の国葬出席を中止すべきとしている。

 また、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と市議の関係について、阪本克己議長に対して、議会で調査するよう再び申し入れた。

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