ペアでプログラミング、名護・久辺小の生徒らが楽しく学ぶ 沖縄高専生が講師に

 【名護】2人1組のペアでプログラミングをする「ペアプログラミング」を子どもたちに学んでもらおうと、名護市教育委員会は20、21の両日、名護市立久辺小学校(上間享校長)の3、4年生を対象にした授業を開いた。講師に招かれた沖縄工業高等専門学校の生徒らは「2人で取り組むことでより自発的に学べる」とペアプログラミングの楽しさを伝えた。

 名護市は2022年度に全小中学校に地域と学校をつなぐ「コミュニティ・スクール」を導入している。今回の取り組みは久辺小と沖縄高専の双方の要望をつなぐことで学校と地域の持続可能な関わりを構築することが目的。

 21日は4年生18人を対象に、沖縄高専創造システム工学専攻情報工学コース2年の生徒が(1)順次(2)分岐(3)反復―を混ぜた問題を、2人1組になって解く練習をさせた。ナビゲーター(指示役)とドライバー(実行役)をそれぞれ任された児童らは真剣な表情で作業に打ち込み、試行錯誤しながら共同作業によるプログラミングを学んだ。

 ノートパソコンに向き合って同級生と課題に取り組んだ児童(9)は「相手にきちんと言わないと伝わらないことなどを学んだ。2人で問題が解けた時は楽しかった」と笑顔を見せた。沖縄高専の生徒は「友達と話し合いながらプログラミングを身につけてほしい。将来は沖縄高専で専門的に学んでくれたら」と目を細めた。

(松堂秀樹)

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