次点の男性「当選は無効だ」 大宜味村議選で異議申し立て

 【大宜味】11日に投開票された沖縄県大宜味村議選で、次点で落選した平安名通常氏(57)が26日、当選した女性1人について「当選は無効だ」と主張する異議申立書を村選挙管理委員会に提出した。

 女性は立候補時、村の事業を請け負う村内2団体の役員だった。地方自治法では、議員がその自治体の事業を請け負うことを規制している。

 平安名氏は、公職選挙法の規定も基に「当選の告知から5日以内に(村事業を請け負う団体の役職の)辞職を選管に届けなければ、当選の資格を失う。女性は届け出ていない」と主張する。

 女性は取材に、26日現在も2団体の役員だとして「選管に申告した上で立候補した。問題ない」と述べた。村選管は「当選の効力に影響するか否か含め審査する」としている。

(岩切美穂)

© 株式会社琉球新報社