安倍元総理の国葬 世論割れる中 広島県内でも半旗・黙とう・抗議活動

安倍元総理の国葬は、27日午後から東京の日本武道館で行われています。広島県内でも半旗が掲揚されています。

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27日朝の海上自衛隊呉基地です。敷地内では半旗が掲揚されていました。また、基地内に停泊している潜水艦の旗も、半旗となっていました。

半旗は、広島県庁でも午前7時に掲揚されました。

RCCが26日までに県と、県内全ての市と町に確認したところ、半旗の掲揚を「する」としていたのは、県のほか、広島市・福山市・呉市など16の市と町です。

一方、半旗の掲揚を「しない」としたのは、庄原市・廿日市市・江田島市など7つの市と町です。

このうち江田島市は、理由について「弔意は市民1人ひとりの思想・良心にゆだねられる自由なものであるから」としています。

県庁では半旗掲揚のおよそ30分後…。

末川 徹 記者
「午前7時半すぎ、広島市中心部では強い雨が降ってきました。そのため、半旗は下ろされました」

半旗の掲揚を予定していたものの、雨のため見送った自治体はほかにもありました。

JNNが実施した国葬に関する世論調査では、「反対」が51%と「賛成」の38%を上回るなど賛否が割れています。

広島市でも国葬に反対する人たちの抗議の声が上がりました。

午後2時、安部元総理の国葬が始まりました。国葬の実施は、1967年の吉田 茂 元総理以来、戦後2例目。会場では、生前の映像が流されるのに続いて、岸田総理などが追悼の辞を述べました。

広島からは湯崎知事や中本県議会議長などが参列しました。

広島市の自民党広島県連には記帳代が設けられました。県連の職員は、テレビの放送に合わせて黙とうしていました。

広島県内のそれぞれの市や町に職員らに対する黙とうの呼びかけについて、たずねたところ、いずれも「しない」と回答…。

このうち呉市では、弔意を求めるものではないとしたうえで、国葬会場での黙とうの時間を庁内放送で知らせたところ、市役所では、多くの職員たちが黙とうする姿が見られました。

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