超大型重機を導入 旧安佐市民病院を解体 跡地の利用は 広島

この春、移転開院した広島市立安佐市民病院の跡地で、建物の解体工事が本格的に始まりました。工事には、中国地方で初という超大型の重機も導入されています。

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広島市 安佐北区 可部南にある旧安佐市民病院南館です。高さが40メートル弱ある建物の解体工事は、6月にスタートしました。

今月中旬からは中国地方では初めて導入されるという総重量およそ130トンの超大型解体機を使って本格的に始まりました。

ポイントはおよそ40メートルある長いアームです。ふつう、高層ビルの解体工事は屋上に重機を設置しますが、この解体機は長いアームで地上から行うことができます。

解体機を所有する桑原組 沖田 一典 担当課長
「かなり速いと思います。地上から解体が可能ということで、大きくは工期の短縮につながっております。約1.5倍くらい作業効率の伸びが出ております」

柴田 和広 記者
「南館の解体工事は、来年3月に終了する予定です。跡地は、若者や親子連れなどが集う交流の場として活用される計画です」

まず、3年後の4月に多目的交流広場がオープン。続いて、給食センターが開設される予定です。さらに時期は未定ですが、市立の認定こども園が開園する計画です。

南館と隣接する北館については改修工事をしたあと、来年4月に地元の安佐医師会が地域包括ケアの拠点となる病院を開院するほか、コミュニティーセンターや子育て支援施設などを整備する予定です。

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