「誰のために、何のために」「岸田総理が決めたことだから」…安倍元総理“国葬”静岡県内でも世論は二分

安倍晋三元総理の国葬が9月27日、営まれました。静岡県内では半旗の掲揚の対応が分かれるなど国葬をめぐる様々な反応がありました。

<岸田文雄首相>

「安倍さん、あなたこそ、勇気の人でありました」

27日午後2時から日本武道館で行われた安倍晋三元総理の国葬には、国内外からおよそ4300人が参列しました。

<和田啓記者>

「午前8時です。静岡市葵区の県庁本館には半旗が掲げられています」

静岡県庁では普段の旗の高さから掲げる位置を下げて、弔意を示しました。県内各地で半旗が掲げられ、伊東市でも旗が静かに揺れていました。

<伊東市民>

「国のために頑張ってくれたんだから敬意を表して」

ただ、16億円を超える費用など問題視される点も多く、世論は二分されています。

<県民>

「分からないうちに決められたって気はしますけどね。葬儀自体は悪いことじゃないけど、皆さんがそう思ってると思う」

静岡市の家電量販店でも。

<県民>

「本当にこれでご遺族の方とかうれしいと思っているのか。誰のために何のためにという思いがある」

半旗を掲げたのは、静岡県内で21の自治体。6割の自治体が半旗という形で弔意を示しましたが、国葬実施について賛否が割れる現状を象徴したかのように、自治体ごとに対応は分かれました。

自民党県連の幹部議員はテレビの前で立ったまま国葬を見守りました。安倍元総理と25年の付き合いという議員は。

<自民党静岡県連 良知淳行幹事長>

「8年8か月期間の中で信頼信用を地の底まで浸透させていただいた先生でもあり、ありがとうございましたという言葉しかない」

意見が大きく割れる中、執り行われた国葬。その在り方については議論の余地がありそうです。

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