どさんこファミリーに新メンバー! あの名物コーナーが限定復活

STV札幌テレビ放送の2022年秋のテレビ・ラジオの改編記者発表が、9月22日に同局で行われた。午後の情報番組「どさんこワイド179」(月~金曜午後3:48。以下、すべて北海道ローカル)のお天気コーナーを、10月入社の山本義幸気象予報士、同局の西尾優希アナウンサーが新たに担当することが発表された。さらに、10月10日には、視聴者参加型の人気ゲームコーナー「お絵かきですよ!」の駅前中継が1日限定で復活することも明かされた。

山本予報士は北海道・室蘭出身の43歳。2004~12年、東北放送でアナウンサーとして経験を積み、その後フリーに。事件事故や災害報道に携わる中、気象予報士に転身。故郷・北海道のテレビ局で、気象予報士として新しい一歩を踏み出す。気象予報士を目指したのは「東日本大震災をはじめ、アナウンサー取材の3割が気象関連の現場中継だった」のが理由だという山本予報士。気象予報士の試験には7度挑戦し、ようやく合格した苦労談を明かし、「中継の前段階で気象の見込みが把握できることが大きい。日々の生活に役立つ気象情報を伝えていきたい」と意気込みを述べた。山本予報士と共にお天気コーナーを担当する西尾アナは「リポーターとして道内各地に出て、その場ならではの空気感や味を伝えるのが楽しみです」と笑顔を見せた。

秋から32年目に突入する「どさんこワイド179」は、10月3日からスタジオのセットを一新。「北海道の自然」をテーマにしたデザインに変わる。なお、10月10日、1日限定で駅前中継を復活させる「お絵かきですよ!」企画の参加者は事前抽選で決定済み。新型コロナ感染防止のため、20年2月末から中止していた人気コーナーだけに注目が集まりそうだ。

また、朝の情報ワイド番組「どさんこワイド朝」(月~金曜午前5:00)にも、新メンバーが登場。これまで「どさんこワイド179」を担当していた同局の久保明日香アナウンサーで、「早起き生活に少しおびえていますが、新しい生活を楽しみにしています。北海道の冬は、雪かきの必要度など天気情報が大事なので、北海道の方々と感覚を合わせて必要な情報をしっかり届けたい」と語った。

同番組では、シリーズ放送してきた日本ファムファイターズ新球場の紹介企画「ボールパーク通信」をはじめ、既存のコーナーを秋から充実。10月3~7日には、視聴者参加型企画「ナニ派?リサーチ」の投票者から毎日1人に「あるとうれしい生活品」を100個プレゼントする特別企画も行う。毎日変わるプレゼント商品は番組内で発表する。

一方、開局60周年のSTVラジオも秋から新プログラムを展開。平日午後の3時間生放送ワイド番組「まるごと!エンタメ~ション」(月~金曜午後1:00)の月・火曜のアシスタントを、同局の庭野ほのかアナウンサーが担当することが発表された。

入社半年、番組史上最年少の抜てきとなる庭野アナは「新人の私が番組アシスタントを担当させていただくと聞いて驚きました。メインパーソナリティーの佐々木たくおさんは父と同じ世代。親子ほど年が離れていますが、一緒にラジオならではの温かい空間を作りたいです」と話した。「小学生の時から人前で話すことが好きで、学生時代は(アナウンサーのバイブル)『アクセント辞典』を読み込んできました」という庭野アナ。同席した先輩の内山よしこアナから「こんな優等生は見たことがない!」とエールを送られ、意気込みを新たにしていた。

会見ではこのほか、「明石のいんでしょ大作戦!」(土曜午後1:00)、「吉川のりお スーパーLIVE」(月~金曜午後4:00)の放送時間を各1時間拡大することも発表(「吉川のりお スーパーLIVE」の拡大は火~金曜)。明石英一郎アナウンサーは「大人の遊び場としてばかばかしいことに挑戦し、リスナーの皆さんがスッキリした気持ちで次の1週間頑張れる番組になれば」、吉川のりおアナウンサーは「道内で頑張る方、自分が応援したい方をお招きし、ほぼ台本なしで対談する企画『サシダン』に力を入れたい」と目標を挙げた。

STVラジオでは、10月9・10日に開局60周年の記念イベント「ハーベストフェス2022」を企画。STVホールでの公開生放送(9日午前10:00、10日午前8:00)と、アリオ札幌を会場にしたインターネットでの公開生動画配信(9日午前10:30、10日午前10:30)の2本柱でおくる。

さらに、10月16日からは開局60周年特別番組「サウンドプラントスペシャル」(日曜午後6:00)がスタート。週替わりでさまざまな企画を行う特別枠で、10月30日には明石アナがMCの伝説的ネタ投稿番組「うまいっしょクラブ リターンズ」、11月6日・13日には吉川アナがMCを務める「声で紐解く ウイークエンドバラエティ日高晤郎ショー」を予定している。

明石アナは「当時中・高生だったリスナーも今や40代。当時のアーカイブ放送を振り返り、ヤバいネタを含めて可能な限りオンエアしたい!」、吉川アナは「日高晤郎さんのメッセージは今もラジオに生き続けている。自分の思いも乗せながら、日高さんをたくさん感じられるひと時になれば」と話している。

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