2023年に30周年を迎える明治安田生命Jリーグ。その歴史をクラブとともに歩んできたファン・サポーターには、それぞれ忘れられない試合があることだろう。
チーム、そしてファン・サポーターにとって、“あの試合”は唯一無二のもの。スコアにより勝敗を決するだけでなく、ゴールの一つ一つが記憶に残っているはずだ。
スポーツくじから始まる、新しい応援のカタチ。
スポーツくじ『toto』『BIG』を運営する日本スポーツ振興センター(JSC)は9月26日、新たなくじ『WINNER』を発表した。
WINNERは、totoのように複数試合を予想するのではなく、1試合から予想を楽しめるスポーツくじ。
どちらのチームが何対何で勝つか、あるいは引き分けるか―。1口200円で、18の選択肢の中から選び、試合結果と一致したら当せん金を受け取ることができる。
くじはネットの場合は、試合開始の10分前まで購入できるため、テレビの前やスタジアムの中など、どこでも予想を楽しむことが可能!対象はJ1、J2、J3、YBCルヴァンカップ、天皇杯などである。
(※)コンビニ決済の場合は試合開始120分前まで、くじ売り場での購入の場合は試合開始60分前まで購入可能。上記販売締切時間は変更となる場合もあるので、各指定試合の情報をご確認ください。
こちらが18の選択肢。それぞれのチームの勝利が各7通り、引き分けが4通りで、合計18通りの中から選ぶ形だ。
WINNERは1試合から購入可能なため、ファン・サポーターにとっては愛するチーム、“推し”にフォーカスできる点が嬉しい!今までのスポーツくじよりも手軽に予想を楽しむことができるぞ。
また、同じくWINNERとして、リーグや大会の優勝チームを予想するくじなども新設される。こちらは開幕期のお楽しみの一つになりそうだ。
購入することで応援に熱が入り、スポーツの楽しみ方を多様にしてくれる。今まで以上にスポーツへの注目が集まり、応援の裾野が広がる。日本のスポーツ界が活性化することを目指した、新・スポーツくじ『WINNER』。
収益金は、totoやBIGと同じく日本のスポーツ振興に役立てられるほか、売上の一部はクラブにも還元される。WINNERという新しい応援の形を通じて、様々なスポーツが世界に誇る活躍を見せる未来を期待したい。
そんなWINNERの発売を記念し、QolyではJリーグ史に残る「記録的な試合」を3つピックアップ。予想のヒントを探ってみた。
13-1
2019年11月24日
2019シーズン J2リーグ第42節
柏レイソルvs京都サンガF.C.
まずは、多くのJリーグファンに記憶されているであろうこの試合。2019年のJ2最終節において、柏レイソルがマイケル・オルンガの8得点などで13-1というとてつもない勝利を飾った。
前半のスコアは4-1。しかし中田一三監督率いる京都サンガは、最終節を迎える時点で7位となっており、J1参入プレーオフに出場できる「6位以内」に入るためにはこの試合、勝利が絶対条件だった。
京都は後半から多くの選手を攻撃に割き、後ろにほとんど人を残さない“スクランブル状態”に。しかし、翌年のJリーグでMVPに輝く“怪物”オルンガに対してこの作戦は無謀でしかなかった。
案の定、次々と柏がゴールネットを揺らし、終わってみればJリーグ新記録の1試合13得点(※両チーム合計14得点も歴代最多)。すでにJ2優勝とJ1昇格を決めていた柏がホーム最終戦に花を添える結果となった。
WINNERでは、ホームチームが4得点以上して勝利した場合はすべて「その他のホーム勝利」となる。大勝の予感がある試合は迷わずこの選択肢を選びたい。
3-4
2021年3月20日
2021シーズン J1リーグ第6節
北海道コンサドーレ札幌 vs ヴィッセル神戸
「4点差からの逆転」が過去一度もないJリーグだが、「3点差からの逆転」はトップディビジョンのJ1だけでも過去に9回発生している。最近そんな“奇跡”が起こったのがこの試合だ。
前半終了間際から後半開始直後にかけて、45分、45+8分、46分と、現在横浜F・マリノスに所属するアンデルソン・ロベスがハットトリックを達成。勝負は決したかに思われた。
しかし、三浦淳寛監督率いるヴィッセル神戸は53分に山口蛍が1点を返すと、今やセルティックのエースストライカーとなった古橋亨梧が57分、67分と連続ゴールで同点に追いつく。
そして86分、佐々木大樹のドリブルから、最後は再び山口。この日2点目となるダイレクトのミドル弾を突き刺し、アウェイの地で見事に試合をひっくり返した。
WINNERであれば「3-0」から「3-1」「3-2」と、当せんスコアが次々に変わっていくアツすぎる展開!
最後は「その他のアウェイ勝利」で決したことを考えると、予想では“推しチーム”のことだけでなく相手チームの反発力なども大いに考慮する必要がある。
1-2
1998年9月26日
1998シーズン Jリーグ 2nd第8節
柏レイソル vs 清水エスパルス
ゴールを奪うため絶対に必要なもの。それはシュート。まずはシュートを打たなければ話にならない。
ところが、シュートを多く打ったからと言ってたくさんゴールが決まるわけではないのがサッカーの面白いところだ。Jリーグ史上もっとも多くのシュートが生まれた(※延長戦試合は含まず)、1998年の柏レイソル対清水エスパルスはまさにそういった試合だった。
この試合、ホームの柏は30本、アウェイの清水も21本のシュートを記録。両チームとも“打ちも打ったり”の展開となったが、ゴールは意外にも3つにとどまった。
しかも、33分にベンチ―ニョのゴールで柏が先制したのに対し、清水は46分に安藤正裕、54分に伊東輝悦と連続でゴール。結果的にシュート本数の少なかった(それでも21本!)清水がアウェイで逆転勝利を収めている。
WINNERでもこんな試合はきっとあるはず。シュートが多いに越したことはないが、ものを言うのはやはり決定力。両チームの攻撃と守備がどのように噛み合うか、そして最後は「誰が決めるのか」を想像すると、スコアが見えてきやすいだろう。
ちなみに、Jリーグ史上もっともシュート本数が少なかった試合は、2021シーズンのJ1リーグ第19節、大分トリニータ対鹿島アントラーズ。シュート本数はなんと両チーム合わせて4本だった!
これほどシュートシーン以外のプレーが入ったハイライトは珍しい…。試合は、シュート3本の鹿島がシュート1本の大分を2-0で下している。
今週末のJ1で『WINNER』を大予想
ファン・サポーターにとって、試合を楽しむ上で“良いスパイス”となりそうな新スポーツくじ『WINNER』。
最後に、WINNERが初めて実施される今週末、10月1日(土)に行われるJ1リーグ第31節の予想をお届けしたい。
明治安田生命J1リーグ第31節
- 清水エスパルス vs ジュビロ磐田
- セレッソ大阪 vs 湘南ベルマーレ
- アビスパ福岡 vs ヴィッセル神戸
- 鹿島アントラーズ vs FC東京
- サンフレッチェ広島 vs 浦和レッズ
- サガン鳥栖 vs 京都サンガF.C.
- 北海道コンサドーレ札幌 vs 川崎フロンターレ
- 名古屋グランパス vs 横浜F・マリノス
- ガンバ大阪 vs 柏レイソル
清水と磐田の「静岡ダービー」や広島と浦和の強豪対決が目を引くなか、Qolyの“推しカード”は福岡と神戸の一戦。残留争いで非常に大きな意味を持つ、大一番だ。
福岡は8位でクラブ史上初のJ1残留を果たした昨季、ホームで10勝3分6敗と5割以上の勝率を残したが、今季はここまで4勝6分5敗。勝率は3割を切っている。一方、6月に吉田孝行監督が就任してから最初の4試合で勝点10を稼ぐことに成功した神戸もその頃の勢いは見られない。
両者は8月にYBCルヴァンカップの準々決勝で対戦。福岡が2連勝で初のベスト4進出を決めたが、当時の福岡はコロナ陽性者続出のスクランブル状態であり、神戸もまたACLに向けて主力を温存していたため参考にしづらい。良いイメージを持っている福岡に対し、神戸もリベンジに燃えているはずだ。
ともに失点はそれほど多くないものの、1試合平均1得点以下と得点力不足に陥っている両チーム。嚙み合わせ的にそれほど多くのゴールは生まれない可能性が高い。
その辺りを加味すると、『WINNER』では「0-0」あるいは「1-1」の引き分けの可能性が高いと予想する。仮にどちらかが勝利すれば、残留に向けて大きく前進することになるだろう。
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[WINNER概要]
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(※)販売対象とならない試合が発生する可能性があります。