埼玉で交通取り締まり強化へ 9月中すでに10人死亡、「事故多発警報」を発令 取り締まりポイントは

埼玉で交通取り締まり強化へ

 埼玉県は27日、県民や運送事業者などに対して交通事故防止の注意喚起のため、県県民生活部長名で「交通死亡事故多発警報」を発令した。期間は10月10日まで。25日に2件の事故で2人が亡くなり、9月中の死者が10人に上っている。

 県防犯・交通安全課によると、1月から9月25日までの交通事故死者数は78人(前年同期比5人減)。そのうち6割以上の51人が65歳以上の高齢者だった。同課の担当者は「年全体では横ばいだが、最近は日没時間が早まり、夕暮れ時に事故が起きやすくなっている」と話した。

 県は発令期間中、市町村や県警と協力し、道路脇の立て看板の設置や市役所や歩道橋への垂れ幕の掲出、一時停止などの取り締まりの強化など、事故防止対策を実施する。警報は今年4回目の発令となる。担当者は「事故が起きやすい横断歩道での歩行者優先の徹底などをより一層啓発していく」とした。

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