蜘蛛、寝てるかも! 人間の「睡眠の謎」を解き明かすヒントに?

『STEP ONE』ナビゲーターのサッシャ(左)、ノイハウス萌菜(右)。中央はCHINTAIマスコットキャラクターのチンタイガー

J-WAVEの番組『STEP ONE』には、ナビゲーターのサッシャとノイハウス萌菜が気になった海外ニュースをお伝えする「CHINTAI GLOBAL BEATS」というコーナーがある。ここでは8月にオンエアされた同コーナーから、イチオシトピックを紹介する。

【オンエア:2022年8月15日(月)】

クモは夜になると寝るのか?

サッシャが取り上げたのは、AP通信が公開した「Do spiders sleep? Study suggests they may snooze like humans(クモは寝るのか?)」と題した記事だ。

記事によると、ドイツ・コンスタンツ大学の進化生物学者であるダニエラ・レスラー氏の研究チーム、住居によく出没するハエトリグモの幼体を研究していたところ、人間のレム睡眠時に似た動きを見せたという。

サッシャ:「レム睡眠」は、実は哺乳類や鳥類において、既に観測されているんです。愛犬家の中には、寝ているワンちゃんが、まるで夢でも見ているかのようにピクピクと動くシーンを目撃された方も多いかと思いますが、昆虫についてはあまりわかっていなかったんです。

ノイハウス:そうだったんですね。

サッシャ:そんな中、レスラーさんのグループは、夜になるとクモの赤ちゃんが巣にぶら下がりながら、脚や目がピクピクと動かしていることを発見したそうです。しかもこの動きはずっと続いたわけではなく、一定の間隔を空けて発生していた。規則性ある挙動が、人間のレム睡眠・ノンレム睡眠のサイクルを想起させたというわけなんです。

「睡眠」が人間と昆虫の数少ない共通点に?

多くの昆虫類は、人間のように動く目を持っていない。このため、昆虫が寝ているのか否かを観察し立証するのは、今まで大変難しかったそうだ。

サッシャ:ところが、このハエトリグモというのは、獲物を捕らえる時に瞳孔を開け閉めするんですって。おそらく、クモの巣の近くにハエなどが飛んでいる時に、焦点をギューッと絞ったりして変化させているんでしょうね。

ノイハウス:なるほど。

サッシャ:この挙動を夜、獲物もいないのにやっていたと。だから、どうもこれは、レム睡眠時における「ピクピク」なのではないか、との考えに至ったそうです。ただ、まだ研究の途中で、これが本当にレム睡眠なのかは断定できません。謎を解き明かすためには、ハエトリグモがレム睡眠中と思われる挙動をした際、反応速度を調べていく必要があるとのことです。

ノイハウス:たとえば、クモの巣をちょっとつついてみて、すぐ反応するかどうかをチェックしたりとかですか?

サッシャ:そうそう。起きていればパッと素早く反応するでしょうし、レム睡眠中であれば「どっこいしょ」と鈍い動きをするでしょうし。

人間と昆虫は共通点が少なく、生物の進化の枝分かれ図で見ると、「端と端」ぐらい非常に遠い関係にあるという。

サッシャ:生物として共通点が少ないにもかかわらず、「レム睡眠」が共通するとなれば、とても興味深いことです。なぜなら、レム睡眠自体、非常に謎が多い現象だからです。極端な話、どうして人間はレム睡眠状態になるのか、どうして夢を見るのかもはっきりとはわかっていません。そういった謎を紐解くヒントが、このクモの研究によってもたらされる可能性もあるということなんですよね。

ノイハウス:蜘蛛が寝てるかもしれないと考えると、なんかちょっと可愛く思えるというか。距離感も縮まる気がします(笑)。

サッシャ:本当ですか!? 私はそういう考えには至らなかったんです(笑)。

J-WAVE『STEP ONE』のワンコーナー「CHINTAI GLOBAL BEATS」では、番組独自の視点で世界を見渡し、国内ではまだ知られていない話題やニュース、ニューミュージックをお届け。放送は月曜~木曜の12時5分ごろから。

(構成=小島浩平)

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