Moto2:小椋藍とチャントラが継続参戦。イデミツ・ホンダ・チーム・アジアが2023年の体制発表/MotoGP

 9月28日、ロードレース世界選手権のMoto2クラスに参戦しているイデミツ・ホンダ・チーム・アジアは、2023年の参戦体制を発表し、小椋藍とソムキャット・チャントラが継続参戦することをアナウンスした。

 Moto2クラスに参戦しているイデミツ・ホンダ・チーム・アジアは、世界で活躍するアジア人ライダーを発掘・育成する取り組みの一環としてホンダが2013年に発足したチームであり、初年度は高橋裕紀、Moto2クラスを経てHRCテストライダーとして鈴鹿8耐の優勝やMotoGPにワイルドカード参戦した長島哲太、現在MotoGPクラスで活躍する中上貴晶も所属した経験がある。

 2016年からはMoto3クラスにもホンダ・チーム・アジアとしてエントリーしており、尾野弘樹や鳥羽海渡が参戦してきた。そして2018年からは、青山博一が2クラスのチーム監督を務めており、2023年も継続となる。

Moto2:ソムキャット・チャントラ、小椋藍(イデミツ・ホンダ・チーム・アジア)

 2019年よりイデミツ・ホンダ・チーム・アジアからMoto2クラスに参戦しているソムキャット・チャントラは、2023年で5年目のシーズンを迎える。2022年シーズンは、第2戦インドネシアGPでは見事優勝を飾り、タイ人として初のグランプリ制覇を成し遂げ、強さを示してきた。

 一方、小椋は2021年からMoto2クラスに昇格し、2022年シーズンで参戦2年目を迎えた。第6戦スペインGPでMoto2キャリア初のポール・トゥ・ウインを成し遂げると、以降の第13戦オーストリアGPも2度目のポール・トゥ・ウイン。そして第16戦日本GPで優勝を飾り、3度の優勝を含む計7度の表彰台を獲得し、一時ランキングトップに立つなどチャンピオン争いを繰り広げている。

 そんなふたりは2023年もイデミツ・ホンダ・チーム・アジアからMoto2クラスに参戦する。互いに切磋琢磨し合うふたりがどのような戦いを繰り広げるのか期待が広がる。

Moto2:小椋藍(IDEMITSU Honda Team Asia)/2022MotoGP第16戦日本GP

■小椋藍
「来シーズンも、同じ体制でチャンピオンシップに参戦できることをうれしく思います。チーム、スポンサーそして応援いただいている全ての人に感謝の意を表します。今年はチャンピオン獲得に向けて全力で戦っています。そして僕達は、チーム一丸となってこの目標達成のために取り組んでいます。僕の挑戦は、毎レース、毎セッション、可能な限り成長し、今よりも更に先に進むことです」

■ソムキャット・チャントラ
「IDEMITSU Honda Team Asiaで5シーズン目を迎えられることを誇りに思います。2022年は、インドネシアでの優勝のような忘れられない瞬間を経験し、またライディングとレースマネージメントにおいて大きく成長していると感じています。2023年はチャンピオン獲得に向けての準備ができると確信しています」

Moto2:小椋藍(IDEMITSU Honda Team Asia)/2022MotoGP第16戦日本GP 決勝トップ3会見

■青山博一監督
「まず初めに、出光興産そして全てのスポンサーの皆様に感謝を申し上げます。来シーズンも同じチームとして共に参戦できることを嬉しく思います。Moto2クラスには、小椋藍選手とソムキアット・チャントラ選手が引き続きチャンピオンシップを戦います。これまでの結果が示すように、彼らはこのカテゴリーにおいてとても高い競争力を持っています」

「そして来シーズンも彼らと共に戦いたいと思っていました。彼らはまだ若く、成長の余地もまだまだあります。私達の目標は、チャンピオン獲得を目指して戦い、そして共に良いシーズンを過ごすことです。チーム体制はこれまでと同様に、バルセロナ(スペイン)を拠点とします。ふたりの若き才能あるライダーと共に、来シーズンも戦えることを楽しみにしています」

Moto2:ソムキャット・チャントラ、小椋藍(イデミツ・ホンダ・チーム・アジア)

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