出産祝いに子育て用品 小林市が少子化対策事業

宮原市長(右)から祝い品などを受け取る大出水拓磨さん(左から2人目)とその家族

 社会全体で出産や子育てを支える機運を高めようと、小林市は子どもが生まれた家庭に祝い品として子育て用品を贈る事業を始めた。
 同市の出生数は2018年は362人だったが、21年は264人と約100人減少。全国的にも新型コロナウイルス感染症などの影響で出生数が減少しており、少子化対策の新規事業として始めた。
 対象は今年4月以降に生まれ、同市に住民登録した赤ちゃんのいる家庭。紙おむつやおしりふきのほか、スプーンやタオルなどをセットにして、市役所の窓口で贈っている。
 事業開始のイベントとして今月2日、宮原義久市長が、4月に次男瑛叶ちゃんが誕生した同市南西方の農業大出水拓磨さんに祝いの品を贈った。大出水さんは「物価が上がっているので、子育て用品はうれしい。元気な子に育てていきたい」と話していた。

© 株式会社宮崎日日新聞社