都のコロナ感染者数が2日連続で前週より4ケタ増 「密」発生が想定される中の国葬強行に高まる批判

国葬に臨む岸田文雄首相。政府からの要請もあり、日本武道館の会場内はほぼすべての参列者がマスクをつけていた(写真・JMPA)

9月27日、東京都千代田区にある日本武道館で、安倍晋三元首相の国葬が執りおこなわれた。

翌28日、政府は、国葬の参列者は最終的に4183人、会場の近くに設置された一般献花台を訪れた人は、2万5889人だったと発表した。

とくに、この献花に訪れた一般の人々の列は、一時、距離にして2kmほど離れたJR四ツ谷駅の辺りまで伸び、案内係によって「待ち時間3時間」がアナウンスされるほどの長蛇の列となった。

開催前の混乱をよそに、当日にはかなりの一般の弔問者が訪れた国葬だったが、ひそかに、別の数字も微増を見せていた。

「東京都の新型コロナウイルス感染者数です。前日の9月26日は6316人で、前週比2247人増、当日の27日は5247人で、前週比1453人増でした。9月11日以降、26日まで、18日と22日を除いて感染者数は前週より減少していました。残る2日も、18日は327人増、22日は25人増と、大幅な増加とはいえない数字でした。第7波は落ち着きを見せたかに思われましたが、シルバーウィーク明けということもあり、露骨に影響が出たのでしょう。

国葬のあった27日は、献花の列のほかにも、国葬に反対する人々のデモや野次馬も殺到しており、会場付近は人が密集して、すし詰めのような状態になっているようなところも見受けられました。開催前から世論を2分するほどのテーマだった国葬に、人が集まらないわけがありません。『密』ができるのは想定できたはず。この状況から、一部で『一連のコロナ対応同様、岸田文雄政権はやることががなにもかもちぐはぐだ』と批判が過熱しています」(社会部記者)

自民党の萩生田光一政調会長は国葬後、党本部で記者団に

「閣議決定の手続きに間違いはなかったが、各党にどこかの時点で丁寧に説明することも必要だったのではないか」

と、国葬開催の流れについて反省を口にした。

28日、再び感染者数は減少に転じたが、8月末以降、コロナによる死者数は高止まり状態が続いている。感染のリスクを招きかねない形でなぜ国葬を強行したか、そこにも「丁寧な説明」が求められる。

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