<レスリング>【2022年世界選手権・レビュー(3)】男子グレコローマン63kg級/優勝選手・表彰式・闘いのあと

 

(2022年9月10~18日、セルビア・ベオグラード)


【男グレコローマン63kg級・優勝】
セバスチャン・ナド(Nad, Sebastian=セルビア)

 1997年5月30日生まれ、25歳。5歳からレスリングを始め、2012年から国際舞台へ。2014年にカデット(現U17)とジュニア(現U20)で地中海大会を制しているが、欧州や世界ではメダルに手が届かなかった。2017年U23欧州選手権で3位となって初めてメダルを獲得(当初は5位だったが、上位選手にドーピング失格が出て繰り上げ)。

 その後、主要大会でのメダルは2019年U23欧州選手権までなく(2位)、東京オリンピックを目指すレベルではなかった。2021年世界選手権67kg級で8位、2022年欧州選手権で5位となり、ようやく世界トップを視野に入れた。今回の世界選手権は、東京オリンピック代表のマテ・ネメスとの競合を避けて63kg級に出場。全試合判定決着という着実な内容で栄冠をつかんだ。

 ■セバスチャン・ナドの話「きょうは命をかける覚悟をもって、勝つためにすべてを尽くすつもりでした。3年前、ノビサドでの大会(U23欧州選手権)で銀メダルを取りましたが、今回はベオグラードで金メダル。地元で勝てて、とても気持ちがいいです。(決勝の相手の)レリ・アブラーゼとは2月に闘っていて、とても素晴らしい選手であることを知っていました。私にとって最高のライバルであり、今後の健闘を期待します」(UWWサイトより)

《1回戦~決勝の成績》resultトーナメント表
決 勝 ○[3-1]Abuladze, Leri(ジョージア)
準決勝 ○[5-0]Mammadov, Taleh(アゼルバイジャン)
3回戦 ○[4-0]Poghosyan, Hrachya(アルメニア)
2回戦 ○[5-1]Arnaut, Razvan(ルーマニア)
1回戦 ○[7-1]Djebari, Abdel Djebar(アルジェリア)


【表彰式】

[2]Abuladze, Leri(ジョージア)
[3]Tuo, Erbatu(中国)
[3]Mammadov, Taleh(アゼルバイジャン)


【決勝・動画】
Nad, Sebastian(セルビア)○[3-1]●Abuladze, Leri(ジョージア)

 

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