海老名市役所 男子トイレに汚物入れ 前立腺がん患者らに配慮

海老名市役所本庁舎の男性用トイレに設置されたサニタリーボックス

 前立腺がんなどで日常的に尿漏れパッドを使う男性やLGBTQなど性的少数者に配慮し、海老名市は28日、本庁舎の地下1階~地上7階の男性用トイレや多目的トイレなど計14カ所にサニタリーボックス(汚物入れ)を設置した。

 これまで女性用トイレには生理用品を捨てるためのサニタリーボックスがあったが、男性用にはなく、使用済みパッドは持ち帰らざるを得ない状況だった。

 全国的に設置の動きが広がっていることを受けて設置を決めた。今後、市立中央図書館や小中学校など市内約80の公共施設にも順次設置していく。

 市健康推進課は「安心して施設を利用してもらいたい。市が設置することで、民間施設でも取り組みが広がればうれしい」としている。

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