沖縄県疫学・統計解析委員会は28日までに新型コロナウイルスの発生動向報告をまとめ、今週の新規感染者数は2200~3千人、今週末までに入院患者は140~160人との見通しを報告した。
新規感染者数の急激な減少が認められなくなり、10~20代の感染者数の下げ幅が弱まっているため、収束せずに一定の流行が維持することも考えられるという。そのため、感染対策を維持しながら社会的活動を再開する必要があるとした。
また、今年1~8月までに県内の医療機関で入院患者5人以上の集団感染が起きた事例が82件あったと報告した。内訳は急性期12件、回復期17件、慢性期24件、精神科29件で感染者は計3780人だったという。精神科や慢性期の病床では集団感染の規模が大きくなる傾向があるとした。
26日から全国一律で新規感染者数の発生届が限定化されたことに伴い、同委員会は週報の発表を休止するという。委員の高山義浩医師によると、扱えるデータが少なくなることや県内の流行も落ち着きつつあるためという。同委員会は存続するという。 (嘉陽拓也)