西九州新幹線施設に爆破予告「午後3時34分に…」 1時間運転見合わせ

西九州新幹線施設の爆破予告を受け、駅施設の外に退避する人たち=28日午後3時6分、JR長崎駅

 23日に開業した西九州新幹線(武雄温泉-長崎)の「施設複数箇所に高性能な爆弾を仕掛けた」などとする爆破予告メールが28日未明、長崎、佐賀両県の沿線自治体に届いた。JR九州は、同日午後3時ごろから約1時間、駅構内などの安全確認のために運転を見合わせた。県警が威力業務妨害容疑を視野に捜査している。
 メールは長崎県と長崎市、諫早市、大村市、佐賀県嬉野市、武雄市で受信し、いずれも爆破時刻は同日「午後3時34分」と書かれていた。県などによると以前にも文面が似たメールが届いていた。
 JR九州は、新幹線全5駅と付近の商業施設などで利用者らを退避させ、不審物がないか点検。西九州新幹線は2本が運休、2本が遅れ、乗客800人に影響が出た。在来線でも新幹線に接続する特急リレーかもめなどで運休や遅延が生じ、約1万3千人に影響した。
 長崎市尾上町の長崎駅では、駅員らが利用者を退避させるなど対応に追われた。友人と訪れた同市晴海台町の女性(60)は「(犯人は)何を考えているのか」と不安そうに話した。


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