現地金曜日からのナ東首位攻防3連戦 ハリケーン接近のため日程協議

ナショナル・リーグ東部地区で現在同率首位に立つブレーブスとメッツだが、ハリケーン「イアン」のフロリダ湾岸接近により、現地時間金曜日からアトランタで予定されている直接対決3連戦の開催が危ぶまれている。この状況にともない、メジャーリーグ機構はハリケーンがこの3連戦に影響を与えた場合の緊急対応策を協議しているようだ。現在の予報によると、ハリケーンは現地水曜日未明にフロリダに上陸し、ジョージア州方面に北上する見込み。金曜日から土曜日にかけては風の強度こそ弱まるものの、かなりの雨が降る模様だ。

ジョージア州アトランタの気象予報は以下の通り(全て現地時間)
木曜日 概ね晴れ、最大風速25マイル(約40キロ)
金曜日 午後2時以降降水確率30%、夜には50%に増加
土曜日 日中から夜にかけて降水確率40-50%
日曜日 午後2時以降30%の確率でにわか雨

メジャーリーグ機構の協議で現在挙がっている選択肢では、金曜日の試合をデイゲームに変更するか、日曜日にダブルヘッダーを行うパターンが有力。また、あまり望ましい選択肢とは考えられていないものの、1試合ないしは2試合を順延とし、レギュラーシーズン最終日を終えて優勝チームが決まらなかった場合に、順延となった試合を最終日翌日の現地10月6日木曜日に開催するという可能性もあるようだ。なお、過去のハリケーン接近時に行ったような中立地での試合開催は、ブレーブスにとって試合の面でも財政的な面でも負担となるため検討されていない模様。

試合日程がどのように変更されるかは両チームの命運を大きく左右することになりそうだ。日程に変更がない場合、ブレーブスはマックス・フリード、カイル・ライト、チャーリー・モートンの3人、メッツはクリス・バシット、ジェイコブ・デグロム、マックス・シャーザーの3人と両チームとも有力投手の先発が予想されている。この3連戦で先発した投手は、地区優勝を逃した場合でも10月7日から開催されるワイルドカードゲームに中4日以上で登板することができるが、10月6日に試合が順延した場合、その試合に先発した投手のワイルドカードゲーム出場は難しく、両チームとも難しい選択を迫られることとなる。

ブレーブス、メッツは今日行われる試合後にアトランタに移動し、メジャーリーグ機構の決定を待つ予定となっているが、最終決定は現地金曜日の朝までずれ込む可能性もあり、両チームともギリギリまで予報を注視する週末となりそうだ。ファンにとっても注目の3連戦だが、まずはハリケーンの動向と機構の判断により注目が集まる。

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