トヨタ、8月世界販売12ヵ月ぶり増 世界生産は4割超増と過去最高

[東京 29日 ロイター] - トヨタ自動車が29日発表した8月の世界販売(トヨタ車とレクサス車のみ)は前年同月比3.8%増の77万7047台と12カ月ぶりに増加に転じた。特に海外販売は8月として過去最高となった。世界生産も4割超伸び、海外生産とともに過去最高だった。

半導体不足による影響が徐々に緩和しつつあるほか、新型コロナウイルス感染拡大の影響で低迷していた前年からの反動もみられた。

世界販売のうち、国内は25.8%減の8万2775台と落ち込んだが、海外は8.9%増の69万4272台で、8月として過去最高を更新した。前年にコロナ影響で落ち込んだアジアを中心に好調となった。

世界生産は44.3%増の76万6683台と5カ月ぶりに前年を上回った。70万台(このうち海外は50万台)とみていた8月の計画に対しても上振れた。国内生産は5.6%増の19万6038台で6カ月ぶりに前年を超えたほか、海外生産も65.1%増の57万0645台と4カ月連続で前年を上回った。

日野自動車とダイハツ工業も含めたグループ全体でも、世界販売が3.8%増の84万4028台で12カ月ぶりに前年を上回った。世界生産は39.5%増の88万5812台と4カ月連続で前年を上回り、過去最高を記録した。

トヨタ以外の乗用車メーカー大手7社も、8月の世界生産は全社が前年に比べて増加した。トヨタと同じく、スズキ、三菱自動車、ダイハツ工業は、世界販売もプラスとなった。

世界生産については、日産自動車が9.0%増と2カ月連続でプラス、ホンダも26.7%増と3カ月連続でプラスだったが、世界販売は日産が15.5%減、ホンダが0.4%減で、ともに14カ月連続でマイナスだった。スバルとマツダも世界生産は前年から増えたが、世界販売は減少した。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の杉本浩一シニアアナリストは、半導体不足はまだ解消しておらず「業界全体で一進一退」とし、「まだまだ予断を許さない状況だ」と指摘。しかし、「自動車メーカーにとっては売る車がないため結果として販売費用をかなり節約できたり、値上げが通りやすかったり、という話も一部ではある。必ずしも悪い話ばかりではない」と述べた。

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